京急横須賀中央駅では、マスコットの「スカレー」が迎えてくれます。

 

その説明板には、

「カレーの街よこすか」
日本のカレーライスは、開国を機にインドではなく英国式カレーとして伝えられたとされています。

栄養バランスの良いカレーは明治期の海軍の食事に取り入れられ人気メニューとなり現代に引き継がれてきました。

家庭料理としてのカレーライスは、兵隊さん達によって、全国に広められたと言われています。

海軍と共に歩んだ街横須賀は、全国にカレーを発信した街であると考えています。

そして、明治時代に食べられていたカレーラースを現代に蘇らせ、ここ横須賀から全国に発信をしています。

と記されています。
京急横須賀中央駅から徒歩5分のすぐのところにある「横須賀海軍カレー本舗」です。

1階は横須賀の情報発信の基地とお土産物屋さんになっています。

2階がレストランです。

 

階段を上って行くとちょっとした異空間の雰囲気です。

NHKドラマ「坂の上の雲」が大型のディスプレーに映されていました。

センターのテーブルには艦船三笠の模型、海軍の旗、Z旗が、壁には三笠のポスターが掛けられいます。

BGMも海軍をイメージする曲でした。

メニューは旧横須賀海軍の艦船などをイメージしたものがあります。

 

今回の取材は京急の「ヨコスカグルメキップ」を利用しました。


汐入~浦賀間の京急本線の電車と周辺の京急バスのフリー切符に、ヨコスカグルメから選べる食事付きです。

「ヨコスカ海軍カレースペシャル」は昔懐かしいお袋の味のようでした。

ビーフとチキンを選べますが、ビーフカレーを注文しました。

ビーフはとても柔らかく煮込まれています。

横須賀海軍カレーの特徴としてグラスの牛乳とサラダが付きます。

これがカレーと良くマッチをしています。

兵隊さん達の健康を思って牛乳を付けたものを思われます。

また、福神漬けにチャツネが付いています。

これもカレーによく合います。

食後の「海軍珈琲」も濃い味で味わい深かったです。

 

「よこすかグルメきっぷ」は品川からだと2030円、横浜からだと1930円で購入できます。

各駅毎に値段が設定されています。

運賃は品川~横須賀間638円(片道IC運賃)、横浜~横須賀中央360円(片道IC運賃)、
「よこすか海軍カレースペシャル」は1300円なので、フリー区間を数回途中下車し、
さらにバスを乗るとすると、とてもお得になります。

 

「よこすか海軍カレー」とは、明治期の「海軍割烹術参考書」には海軍で食べられていた食事のレシピがあり、
カレーライスの作り方も書かれています。

このレシピを基に当時のカレーライスを再現したのが「よこすか海軍カレー」です。

「よこすか海軍カレー」はカレー粉と小麦粉を炒ってあること(牛のヘット、牛脂を使って炒める)、
具には牛肉か鶏肉、じゃがいも、たまねぎ、にんじんを必ず入れること、
出来上がったカレーラースには牛乳、サラダを添えて薬味にチャツネを入れることを基本としています。

現在横須賀ではこれを基本に、各店でオリジナルを加えた様々な「横須賀海軍カレー」が食べられます。

(「横須賀海軍カレー本舗」のパンフレットより)